埼玉県環境科学国際センター機関リポジトリ(個別情報)
■ ID 1337
■ 種類 論文
■ タイトル
Bacterial communities in Asian dust-containing snow layers on Mt. Tateyama, Japan
■ 著者   Daisuke Tanaka  富山大学大学院
  Yumi Tokuyama  富山大学大学院
  Yohei Terada  富山大学大学院
  Kohta Kunimochi  富山大学大学院
  Chika Mizumaki  富山大学大学院
  Syoko Tamura  富山大学大学院
  Masayuki Wakabayashi  富山大学大学院
  Kazuma Aoki  富山大学大学院
  Wataru Shimada  富山大学大学院
  Hitoshi Tanaka  富山大学大学院
   
■ 出版元
■ 出版年 2011
■ 誌名・巻・号・年 Bulletin of Glaciological Research, Vol.29, 31-39, 2011
■ 抄録・要旨 アジア砂漠地帯から運ばれた黄砂の粒子が立山(日本)の西部台地の春の雪にトラップされる。2008年と2009年に、立山の黄砂を含む積雪層とその下の層中の細菌群集を調べたところ、いくつかの細菌種が、黄砂に付着していたと考えられるバチルス属細菌を含めて、黄砂を含む積雪層から得た分離株に存在した。特に、2年以上連続して、同型16S rDNA配列(AB500941)を伴う分離株を検出し、これらはBacillus subtilis に最も近かった。PCR-変性剤濃度勾配ゲル電気泳動法(DGGE)解析は、黄砂を含む積雪層中の細菌群集分布が2年にわたって類似していることを示した。細菌群集は黄砂を含む層と他の層で異なっていた。全細菌数は6.85×102から2.39×105cells ml-1までの範囲であり、この値は黄砂を含む層が他の層より高かった。後方流跡線解析は黄砂の発生源は各年とも似ていることを示した。黄砂を含む層の細菌群集の組成は、発生源地域からの微生物群の長距離輸送を反映しているだろう。
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